コカイン使用の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者(1967年4月8日生まれ)。
その命式は次の通りです。
壬 甲 丁
寅 辰 未
そしてこの命式(年干支、月干支、日干支)に大運(現在を支配する10年ごとの運気)、年運(今年の運気)を加えた「五柱法」で見てみると、
年運 大運 日 月 年
己 戊 壬 甲 丁
亥 戌 寅 辰 未
となり、これをさらに五行(木火土金水)に変換すると、
土 土 水 木 火
水 土 木 土 土
と半分が土性。
つまりピエール瀧容疑者にとって、本年、土性は完全に「忌神」となり、人生のバランスをかなり崩しやすい状態になることが運勢的に暗示されています。
そして、実はこれは新井浩文容疑者もまったく同じでした(拙ブログ「新井浩文容疑者の運勢」)。
忌神は、その人の人生をとても生きにくくします。
そして忌神は誰の人生にも回ってきます。
自分の人生に忌神がいつ回ってくるのかを知ることは、自分の人生の大きな禍(わざわい)を回避して過ごすためには、実は誰にとってもとても重要なことなのです。
それでは、ピエール瀧容疑者にとって忌神の「土性」とは、より具体的にいうならいったい何だったのでしょう。
ピエール瀧容疑者にとって、土性と日干「壬」(水性)との関係は、
土 ×→ 水 (土剋水)
で、星に直すと「車騎星」あるいは「牽牛星」。そしてこの2つの星は「名誉」「仕事」を表します。
つまりピエール瀧容疑者にとっては、「名誉」(虚名?)だったり「仕事」(過激な多忙さ?プレッシャー?)だったりということが生きていく上でとてもストレスになり、自分の人生をうまく回して行きにくくしていた可能性がとてもあります。
「名誉」や「仕事」が結果的に自分を追い詰め、尋常ならざる状態へと自身を貶めていったのかも知れない(=忌神)のです。
薬物がらみの逮捕といえば、私などはすぐに思い出すのは、田代まさし氏です(1956年8月31日生まれ)。
田代氏の命式を、彼が逮捕された2000年(盗撮事件)、2001年(軽犯罪法違反容疑、覚せい剤取締法違反容疑)それぞれの五柱法で見てみると、
●2000年
年運 大運 日 月 年
庚 辛 庚 丙 丙
辰 丑 午 申 申
五行に直すと――、
金 金 金 火 火
土 土 火 金 金
●2001年
年運 大運 日 月 年
辛 辛 庚 丙 丙
巳 丑 午 申 申
五行に直すと――、
金 金 金 火 火
火 土 火 金 金
と、両年とも「金性過多」で金性が忌神になっており、しかも田代氏(日干「庚」=金性)にとって金性とは何だったかと見てみると、
金 → 金 (比和)
で、星に直すと「貫索星」あるいは「石門星」。
そして田代氏の人体図を見てみると、
車騎星 天禄星
牽牛星 貫索星 貫索星
天恍星 車騎星 天禄星
となり、「貫索星」は自分という人格を形作るメインの星(主星)であると同時に「仕事の星」(第三命星)であることが分かり、つまり田代氏にとってもこのあたりの「忌神」(特に2000年)は「仕事」(に対するプレッシャー?)であった可能性が、ピエール瀧容疑者と同様に考えられます。
つまり算命学の見立てでいえば、ピエール瀧容疑者も田代氏も、仕事(多忙さ?自信のなさ?)が忌神となって自身の人生に襲いかかり、順調に行っていたはずのキャリアをクラッシュさせた可能性がとても濃厚、ということになります。
忌神は誰の人生にも回ってきます。
そしてそういうときには、得てしてトラブルが起きたり、病気になったり事故に遭ったりと、思いもよらない不運がつきまといがちです。
何ごともほどほどのバランスで、何かに傾きすぎることなく中庸を保って生きていく。
そして、たとえバランスが崩れてしまうにしても、今はそういう時期なのだということをあらかじめ把握し、予防線を張り、できるだけ災厄を避けた生き方をしていくということは、誰にとっても意外に大切な、「不幸にならない」ための確実な方法のひとつなのです。
それはともかく、私は個人的に、ピエール瀧さんのファンの一人でした。
こんな報道に触れることになり、とても残念でしかたがありません。
私のようなファン、とても多いのではないでしょうか。