成人式の思い出

ひと頃、毎年のように「荒れる成人式」が話題になっていました。

ですがつい最近は、各自治体の対策が功を奏してきたということなのか、それとも時代がまた変わってきたのか、一時期のような騒ぎは少なくなってきたという報道に接しました。

成人式なんてどうでもよくて、故郷(松本)に帰って式典に参加することもしなかった私のような人間から見たら、いずれにしてもどうでもいい話ではありますけれど。

たしか私は成人式の日、池袋の文芸座(という名画座があったのです。あ、「名画座」自体、若い方には分からないのかな…)で一日映画を見ていました。

ルキノ・ヴィスコンティの『ルードヴィヒ』と、フェデリコ・フェリーニの『カサノバ』の二本立てでした。

当時の私は演劇青年で、時間があれば名画座にくり出し、いろいろな映画を見ていました。

そんな毎日は成人式の日だろうとなんだろうと変わらず、まったくの「通常運転」だったことを覚えています。

ただ、ヴィスコンティとフェリーニの二本立てを選んだのは、私なりに背伸びをした「成人式のチョイス」だったのかも。

案の定、フェリーニはともかく(あ、フェリーニ、好きなので)、ヴィスコンティの映画はほとんど寝ていた記憶が(私には高尚すぎたのでしょう笑)。

あのとき、どこかの名画座でモンティパイソンでもやっていたなら、今の私なら絶対に「そっちに行け!」と自分に言いますね笑。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
オンラインスクール「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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