私は、川越という街が大好きです。
我が家からは車で30分もあれば行ける、もっとも近くにある観光地でもありますが、さまざまな神社仏閣、ノスタルジーをかき立てられる町並み、にぎやかな観光名所、古き良き時代の名店などが存在するこの地は、何かあるたびふらりと気分転換に訪れる、私にとってはとても特別な場所です。
そんな川越のとっても素敵な神社、川越氷川神社(縁結びの神社として知られています)で夏の風物詩「縁むすび風鈴」が始まっています。
http://www.hikawa-fuurin.jp/暦が8月に変わったある日、私も神社を訪れました。
この巨大な鳥居を見ると、大きな神社をイメージされるかも知れません。
でも、さにあらず。
境内は思いのほか小さいのですが、澄んだ気持ちのいい空気が漲る境内は、参拝客、観光客、風鈴目当ての人々など、たくさんの人々で賑わっています。
けっこうな人出だったのに、奇跡的に撮れた、ほぼ誰もいない拝殿。
拝殿内ではご祈祷が始められていたりして、ワイワイとかまびすしい雰囲気の中、ピリッと神聖な氣も漲ります。
こちらが風鈴回廊。
境内には赤だの黄だの青色だのの、色鮮やかな江戸風鈴が飾られ、その数なんと二千個以上、とか。ガラスの風鈴はどれもみな手づくりだそうで、色も形もひとつひとつが異なります。
風が吹くと、そんなたくさんの風鈴たちが、
チリン
チリン チリン
チリン
涼しげな音を立てて思い思いに揺れ、昼日中から夢幻の雰囲気を漂わせます。
美しく情緒豊かな風鈴たちは、本殿の裏手にも。この季節ならではの裏参道の風情が楽しめます。
参拝をした私も、風鈴の写真を何枚も撮ったり、御神水で人形流しをしたり日陰で涼んだりと、ここを訪れるまでの慌ただしさもすっかり忘れ、しばしまったりと、神域ならではの「特別な時間の流れ」に身を任せて過ごしました。
最後はこの期間限定の素敵な御朱印(書き置きです)と風鈴をひとつ頂戴し、名残惜しさを覚えながらも神社を後にしました。
今、私の家の神棚では、黄色い風鈴がチリン、チリンと、涼やかな音を響かせています。
「縁むすび風鈴」は9月8日まで行われています。
●川越氷川神社 社務所
埼玉県川越市宮下町2-11-3
049-224-058