「実話怪談」は「NG」だそう

2020年から怪談の本を出させていただいていますが、こんなところにも、確実に時代の変化が。

今まで当たり前のように使っていた「実話怪談」「怪談実話」なる言葉、コンプライアンスの関係で使えなくなったのだとか。

竹書房さんと校正でやりとり(作者の書いた原稿に編集さんが「えんぴつ」「赤」などと呼ばれる修正要請、相談などをするステップがあります)をしていて知りました。

では何と言ったらいいのか。

ルポルタージュ怪談、だそうです。

そもそも「創作怪談」に対し、話者から聞いた体験談をもとに紹介される「創作物」が「実話怪談」だったのではないのですかね……。

100パーセント、枝葉末節まで実話でなければ「実話怪談」と呼んではならないなんておかしい気もしますけど(そもそも、話によってはかなり「やばい」こともいろいろとあり、そのままでなんて紹介できませんし)、まあ、そんな風に思うのは私がじじいだからでしょう。

筒井康隆さんがかつて危惧した「言葉狩り」。

コンプライアンスの錦の御旗のもと、世の中に絶賛増殖中。

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この記事を書いた人

占術家、「幽木算命塾」塾長、怪異蒐集家。
算命学、紫微斗数、九星気学などの占術を使い、運命(宿命、運勢)という名の神秘の森に分け入る日々。
オンラインスクール「幽木算命塾」で後進の指導にあたる。
占いで出逢ったお客さまなどを中心にさまざまな怪異を蒐集し、竹書房怪談文庫などで公開も。
奇妙な毎日は、ご神仏とともにある。

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