はじめに
元タレントの羽賀研二さんが逮捕されたという報道がありました。
3度目の逮捕、だそうです。
いつも言っていることですが、私は(今回であれば)羽賀さんを糾弾したいわけではありません。
命理学に携わる人間のひとりとして、「なぜ」「どうして」という理由を命術的にひもとき、
「では、こういう宿命、こういう運勢の人はどうしたらよかったのか」
を考えることで、自分の人生に悩むかたがたに「ひとつの視座」をお伝えしたいという目的で書いています。
ということで羽賀さんですが、
もしも、現在公表されている生年月日(1961年7月21日)が正しいものならば……という但し書きつきではありますけれど
(芸能人の場合は、みな同じだと思います)……
羽賀さんの現在の運勢
◎羽賀研二さん(1961年7月21日生まれ。子丑天中殺)
甲 己 乙 乙 辛
辰 丑 卯 未 丑
いつものように五柱法。
宿命三干支(右から年干支、月干支、日干支)に、10年に一度変わる「大運干支」(羽賀さんは55歳から「己丑」を通過中)、その年の年運干支「甲辰」(万人共通)を加えた見方です。
甲 己 乙 乙 辛
辰 丑 卯 未 丑
羽賀さんは「子丑天中殺」の宿命。
そして、大運支に「丑」が回ってきているということは、現在羽賀さんは長い、長い、天中殺に入っているということです。
正確には55歳から74歳まで、20年間の大運天中殺です。
するとどうなるか。
甲 己 乙 乙 辛
辰 ★丑 卯 未 丑
———
癸
辛
己
天中殺の十二支「丑」が回ってきているということは、
甲 己 乙 乙 辛
辰 丑 卯 未 丑
———
癸
辛
己
「丑」の上下にある、同じ柱内のすべての十干が中殺されるということです(本当はこれだけではないのですが、まずはここがポイントです)。
そして、そうなりますと――
◎己 → 財中殺(自分の生きかた次第ですが、生きかたによってはとてもお金で苦労することになります。苦労のしかたはそれぞれです)
◎癸 → 知性中殺(知性、考えることについて、うまくいかない部分がついて回りやすくなります。下手を打ちやすいです)
◎辛 → 名誉中殺、仕事中殺(名誉を損ないやすいです。あるいは、仕事がうまくいかなくなりやすいです)
こうした現象がついて回りやすくなります(しつこいようですが、これだけではありませんけれど)。
特に「財中殺」は「宇真空間天中殺」ですから、もっとも気をつけなければなりません。
そしてこんな「20年間」の、危ういものを濃厚に孕む運氣に加え、2024年は「プライベート方面にちょっとした破壊現象あり」の暗示が出ていますので、要注意な年回りではありました。
羽賀さんの宿命
ただもちろん、こういうことは運氣だけの話ではないのですけどね。
どういう生きかたをしているかによって、その時々の運勢の発現のしかたは全然違ってきます。
宿命を拝見するかぎり、羽賀さんはもともと「ギャンブラー」的なかたです。
株とか不動産とかが大好きで、お金を転がすことに燃える資質が厳然とおありです。
ですからよけいに、「財中殺」を呼びこみやすい宿命ともいえるでしょうか。
自らあれこれと動いてしまうことで、「自分の生きかた次第」である「宇真空間天中殺」の中殺現象をいっそう強いものにしてしまいやすいです。
ただそうしたあれこれは置いておいて、私が厄介さを感じるのは、羽賀さんの「因縁」です。
(羽賀さんだけでなく、私たち誰もがなにかしらの「因縁」を持って生まれ、また日々、自らそれを生みだして生きています)
羽賀さんの「因縁」
どうしてそうなるのかという詳しい説明はしませんが、羽賀さんには「間者因縁」と「財禄因縁」というものがあります。
「間者因縁」は、人を騙したりして他人の人生をねじ曲げてしまう因縁。
そして、他人を詐欺的に欺くことで財を得たら、もう「財禄因縁」です。
羽賀さんは先天的にも後天的にも、こうした因縁を作りやすい宿命。
そして不気味なことに、羽賀さんの生きかたを拝見していると、こうした因縁に導かれるかのように、人生の正常な軌道をどんどんはずれていってしまっているように思えます。
ではどうすればよいのか
ではどうすればよいのか。
これは私見ですが、自らそうした宿痾を知って受け止め、
因縁に振り回されないよう自分を律し、
自分が伸ばすべき「いいところ」を少しでも伸ばしていけるよう努力しながら、
少しでもよい形で「おのれの宿命」を消化していくことでしか解決できないのではないかと、私は思っています。
(算命学を勉強すれば、誰でもそう思うようになるはずです)
言いかえるならそれが「人生の修行」と言うことなのかも知れません。
これは羽賀さんだけの話ではなく、私も、そしてみなさんもです。
そうした「自分はどう生きるべきか」という「視座」のひとつとして、算命学という摩訶不思議な占術はとても意味があると私は思い、ひとりでも多くのかたに、お伝えしたいと思っています。