ちょっと不思議な体験をした。
相方と、AかB、どちらかの地に旅に出たいねと話をした。
どちらも、超遠方。
どちらも、縁もゆかりもない。
そして、どちらも魅力的な土地である。
二人で悩んだ。
そしてその結果、「Aに行こうか」ということになった。
もちろんすぐにではない。ちょっと未来の予定である。
動きだそうとした。
ところが、それから数日後。
私たちは唐突に「B」に行くことが決まった。
思いがけぬご縁に恵まれ、「それは行くしかないでしょう」ということになった。
もちろん我々にご縁をもたらしてくださったかたは、私が相方と「AかBか」などと悩んでいたことはまったく知らない。知るはずもない。
不思議な気分だった。
ハッと気づいた。
毎日拝むご神仏に「ばかもの。Aではない、Bだ」と言われたのだと。
よく考えてみると、それまでにも「Bだ」というサインはほかのところにも出ていたのである。
いやいや偶然でしょと笑わば笑え(笑)。
鈍感な占い師の日常は、奇妙な偶然に満ちている。