数日前のこと。
私はあるかたと約束をして、怪談の取材をさせてもらうことになった。
指定されたのは、夜。
夜。(T_T)
基本、私は夜の取材はしないことにしている。
理由は簡単。
怖いのだ笑。
だがそうは言いつつ、主役はあくまでも取材対象者さん。
お忙しいかたで、どうしても夜、しかも遅めの時間のスタートとなった。
「あの、どうなっても責任持てませんよ」
その人からは、事前にそう言い含められていた。
そんなことを聞かされたら、なにがどうなろうと聞かせてほしいと思うのが怪談屋。
私はかまいませんと言って取材をした。
後悔した。
この話、はっきり言ってすごかったです。
現在出版の準備を進めている本ではちょっと扱えないねと、取材対象者さんも私もお互いに意見が一致するほどの怖さ。
原因不明の実害も出た。
取材の途中、別の部屋にいた妻が倒れ、私は取材後、眠れないほどの腹痛に襲われて七転八倒した。
原因不明……いや、違う。
原因なんて分かっている。
でも、ここでは言わない。
しかしまちがいなく「そいつ」はここにもやってきたのだ。
いつ日の目を見るか分からない話だが、いつか必ずお目にかけたい。
ただし、どうなっても、責任は持てない。