ここ何回か、杏さんの運勢、唐田えりかさんの運勢をとりあげ、この場でご紹介してきました。
では、肝心の(?)東出昌大さんの運勢はどうなんだ、という疑問は当然出てくると思います。
そこで今回は最後に、東出昌大さんの宿命と運勢からわかることをご紹介したいと思います。
●東出昌大さん(1988年2月1日生まれ)
丙 癸 丁
戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
※午未天中殺
これが東出さんの命式です。
日干「丙」の東出さんにとっては、結婚星の干は「辛」。
大運干(10年ごとに変化する、10年間の運勢を支配する干)か年運干(一年ごとに変わる干)に「辛」が回ってきたときには「恋愛運気があがる」「運命のお相手が現れる」「結婚する」などといった恋にまつわる、いつもとは違った現象が現れやすいと言われています。
そして「9歳運」(9歳、19歳、29歳、というような刻みかたで新たな10年が展開していく宿命です)である東出さんの、19歳~28歳の大運干には、ズバリ「辛」が回ってきていました。
●19歳から28歳の東出さん
大運 日 月 年
辛 丙 癸 丁
亥 戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
大運に「辛」が回ってきたことで、東出さんの運勢は「19歳から28歳の間に運命のお相手が現れる」ことが暗示されました。この10年間、いつ結婚してもおかしくはない、ということです。
そして現実に、東出さんは杏さんと2015年1月1日に結婚をされました。
東出さんが27歳のときです。
そういう意味では、まさに算命学の見立てのとおり。でも東出さんの運勢には、実はいささか厄介な「災厄の芽」も同時にありました。
それは――、
大運 日 月 年
辛 丙 癸 丁
亥 戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
日干「丙」にとっては結婚星となる「辛」が、宿命(=命式/年干支+月干支+日干支)+大運で3つも現れてしまうことです。
これは簡単に言うと、
「恋の相手がいささか多く出やすくなる」
ということです。
あるいは、
「とてもモテるようになる」
という言い方も可能でしょう。
こういう宿命と運勢であれば誰もが必ずそうなると言っているのではありません。ですが「そうなってもおかしくはない」ということが、少なくとも算命学的には示されています。
しかも、2011年には年運干支「辛卯」が回ってきましたので、
年運 大運 日 月 年
辛 辛 丙 癸 丁
卯 亥 戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
東出さんはこのころから、さらにこうした傾向が強くなったかもしれません。
東出さんの場合、あの高身長と恵まれた容姿ですので、そうしたビジュアル的な神さまからの贈り物もあり、持って生まれた宿命+運勢が暗示のとおりに稼働したとしても、不思議はないとも言えます。
もしかしたら、とても多くのガールフレンドがいらしたかもしれません(これは推測です)。
ですが東出さんは、杏さんとのご結婚へと人生の舵を切りました。
でも、残念ながら杏さんと東出さんは、結婚された時期があまりよくありませんでした。
杏さんについて書かせていただいたブログでも言及しましたが、お二人揃って「午未天中殺」の宿命であるにもかかわらず「午」年に結婚生活を始められているのです(しかも杏さんにはそれに加えて、さらに別要素で「午年だけはNG」という理由もあります)。
お二人の結婚生活がガタガタしてしまったのには、そうした運勢的なものも関係しているでしょう。
しかも、日干「丙」で生まれ月が「丑」月の東出さんにとっては、
「戊」「己」「庚」「辛」は忌神
です。
つまり東出さんは「忌神の大運」で、かつ「天中殺の年運」のときにご結婚なさってしまったという、Wパンチだったのです。
そして、29歳のとき、東出さんの大運干支は「庚」へと変わります。
●29歳から38歳の東出さん
大運 日 月 年
庚 丙 癸 丁
戌 戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
前述の通り、「庚」も東出さんにとっては忌神の干。しかも「辛」が究極的には「伴侶(正式な夫、あるいは妻)」を表す干だとしたら、「庚」は「恋人、愛人」を暗示します。
つまりうがった味方をするならば、東出さんにとって29歳から始まった10年間は(ちなみに東出さんは現在31歳です)、
愛人の象意を持つ「忌神・庚」が運勢を支配する10年間
だったということが言えます。
しかも「庚」もまた「辛」と同様、東出さんにとっては「異性」を表していますので、引き続き「恋多き人生になりやすい」厄介な干です。
大運 日 月 年
庚 丙 癸 丁
戌 戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
東出さんの結婚生活は、とてもガタガタしていただろうことが推測されます。(しかも、年支二十八元にある「乙」も「庚」と干合すると「辛」に変わる干です)
大きなトラブルは、2018年には発生していたかもしれません。なぜなら2018年は「戊戌」年。大運干に加え、年運干にも忌神が回ってきていたのです。
そして本年2019年(2020年2月3日までは、東洋占術では「2019年」です)もまた、
年運 大運 日 月 年
己 庚 丙 癸 丁
亥 戌 戌 丑 卯
———–
辛 癸
丁 辛
戊 己 乙
大運干が「庚」、年運干が「己」と、Wで忌神に襲撃されている危険な状態。
こうした東出さんの基本的な運勢に、これまで見てきた杏さんや唐田えりかさんそれぞれの運勢が複雑に絡みあい、事態は私たち一般人が芸能ニュースで知ったとおりのトラブルへと発展しました。
算命学の使い手としては、東出さんや唐田さんがご自身の運勢を事前にしっかりと把握し、少しでもコントロールされていたならば、また別の未来もあったのではないかと思わずにはいられません。
でも。
それでもやはり、突っ走りましたかね…。
何だかんだ言いながら、占いなんかではブレーキを効かせられない麻薬のようなものが、男と女の間にはやはりあるのかもしれません。
言うまでもなく、杏さんには同情を禁じ得ませんが。
でもこれは、誰にでも、と言うのが大袈裟ならば、思いのほか多くの人に起こりうる話です。
もちろん、起きてはならない話ですけれど。
誰かを不幸にして成り立つ多幸感は、毒性の強い幻影に過ぎません。まともな占い師なら、まず「やめておきなさい」と忠告するでしょう。
ですが。
これはやはり、多くの人に起こりうる話です。
さまざまなかたの命式を毎日のように見ていると、正直、そう思わずにはいられません。
そういう意味では、東出さんも唐田さんも、決して特別なかたたちではないと私は思います。(しつこいようですが、東出さんはしてはならないことをしてしまいました。唐田さんも。その罰は、やはり受けなければならないでしょう。ですがひとりの占い師としては、つねにどこか冷めた目線で、今回の洪水のような報道と接しています)