2014年の春頃から二年ほど、縁あってたびたび京都を訪れるようになりました。
ホテルに宿を取ったり、ウィークリーマンションを借りて半月ほど滞在したりと、しばらくはどっぷりと京都漬け(あるいは奈良漬け、滋賀漬け)の日々でした。
今にして思えば、ちょっと夢のような毎日だった気もします。
所用をすませると、毎日のように神社やお寺を訪れ、参拝をし、御朱印を頂戴し、寺院では憧れの仏さま(仏像)がたを拝観、境内でぼんやりと過ごしました。
大阪や奈良で暮らす友人たちと会って話をしたりお酒を酌み交わしたりするのもたいせつな時間でしたが、それ以外は、本当に神社仏閣巡りしかしなかったですね。
すさまじい執念、パワーだったと思います(笑)。
そんな神社やお寺の中でも、まずどうしても行ってみたかった聖地のひとつが、上京区は一條戻橋にある晴明神社でした。
晴明神社は、かの有名な陰陽師、安倍晴明公をご祭神とする神社。
占いを人生の友としたり、生業にしたりする者なら、一度はご挨拶に伺いたい神社です(別にそういう理由だけで行ったわけではありませんけれど)。
この神社、この日を契機にして、その後私は何度も足を運ぶことになるのですが、いつ行っても何やら不気味な(などと言ってはいけないのでしょうか)雰囲気が感じられます。
気やすく触ってはいけないもののすぐ近くにでもいるような、奇妙なすわりの悪さを、なぜだかいつでも私は感じます(気のせいでしょうね)。
真剣に、ご挨拶。
真摯に、お願い。
安倍晴明公のファンのかたはとても大勢いらっしゃるでしょうけれど、私もそんな一人です。奇妙な感覚は覚えつつも、本殿前でしっかりと手を合わせ、晴明公にお話しさせていただいたことを覚えています。
本殿に、授与所。
たくさんの晴明グッズが売られる「桔梗庵」は二の鳥居の前にあります。
御朱印もしっかりといただき、お守りも頂戴し、私は神社を失礼しました。
晴明神社は、晴明桔梗印も鮮やかな御朱印帳も、とっても素敵でした。
ちなみにこちらは、初参拝から一か月後の夜、再訪したときの写真。
神社が醸し出すあやかしな雰囲気は、日中の比ではありませんでした。