御朱印というものと出会ったのは、今から5年前の4月、静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社に参拝に訪れたときでした。
この時期、なぜか私は富士山にとても強い引力を感じていて(今もずっと感じているのですけれど)、静岡といわず山梨といわず、暇ができれば車を飛ばして、富士山の見える地域をうろうろしていました。
(2014年4月10日撮影)
(2014年4月11日撮影)
富士宮市もそんな「富士山LOVE」な状態のある日、ふらりと訪れたのでした。
2014年4月17日のことでした。
境内には、富士山の湧水が湧き出しているという「湧玉池」もあり、富士山パワーを満身にシャワーのように浴びてお参りがしたいと願ってのことでした。
富士山本宮浅間大社は、澄んだ気に満ちた素敵な神社でした。
神社の駐車場でお仕事をされていたかたが、私の車のナンバーを見て「まー、よく遠くからいらっしゃいましたね」と満面の笑顔でねぎらってくださったこともよく覚えています。
拝殿で参拝をしました。
その頃ずっと気にかかっていたことを、短時間でしたが神様に聞いていただきました。
「さて失礼するか……」
お参りを終えた私は、晴れ晴れとした気分で社務所を通りかかりました。
そこで、ふと、あるものが目に留まったのです。
御朱印帳との出会い、でした。
どーんと大きく描かれている富士山に惹かれたのかも知れませんし、その手前にあしらわれた本殿との美しい対比にも心奪われ、「なんですかこれは!?」となったのかも知れません。
「ほしい!」
そう思い、そこにいらした巫女装束姿の女性のかたにいろいろと質問をしました。
その結果、結局私はこの「御朱印帳」なるものをいただくことにし、生まれて初めて御朱印というものを目の前で書いていただいたのです。
思えばこれが、私の御朱印人生の始まりでした(ちょっとオーバーですね。笑)。
これをきっかけにして、私はおびただしい量の御朱印を、東は東北から、西は京都・奈良・和歌山ぐらいまで、各地の神社とお寺で参拝(寺院の場合は、仏像拝観も)を繰り返しながらいただく日々を送るようになったのです。
そんな私のささやかな祈りの歴史も、つい最近の参拝の記録とともに、ぽつり、ぽつりと、この場を借りてご紹介していければと思っています。
ちなみに私の願い事、富士山本宮浅間大社様は、しっかりと叶えてくださいました(後日、再びお礼に伺いました)。