動画配信サービスNetflixを利用して、イ・ジョンソク主演のロマンティック・コメディ『ロマンスは別冊付録』を鑑賞&完走した私。
さーて次は何を見ようかなと考えていたところ、同じNetflixで気になる作品が配信され始めたことに気づきました。
それが――
『ある春の夜に』
※画像は韓国MBCのサイトより
韓国MBCで、本年5月22日から放送が始まり、7月11日に最終回を迎えたばかりのホヤホヤの新作。日本ではNetflixオリジナルシリーズとして7月12日から配信がスタートした、かなりホットな作品です。
主役は『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で一躍人気者となったチョン・ヘインと、『イ・サン』『屋根部屋のプリンス』などの美人女優ハン・ジミン(元サッカー韓国代表選手を叔父さんに持っているそうです。ていうか「ハン・ジミン」って……「THE野党」って感じの名前ですね)。
チョン・ヘインが主役というだけでも興味を惹かれるところですが、よく調べてみるとなんとこの作品、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』のアン・パンソク監督と、脚本家のキム・ウンが再びコンビを組んで制作された、同作のファン(私のような)には欣喜雀躍もののドラマだったのです!
というようなわけで、さっそく視聴を開始しました。現在、全16話(韓国MBCでは30分ごとの2話体制で全32話だったそうです)中、第4話まで見たところです。
で、肝心のストーリーはというと――
長いこと交際してきた恋人の男性から結婚話を持ち出され、「本当にこのまま結婚してもいいんだろうか……」と悩む35歳の図書館司書ジョンイン(ハン・ジミン)。
そんな、心にぽっかりと空しい穴の空いている孤独なジョンインの前にある日突然現れたのが、端正なマスクと一途な性格を持つシングルファーザーで同い年の薬剤師ジホ(チョン・ヘイン)。
ジョンインと同様、心に闇を抱えたジホもまた彼女に惹かれ、結婚話すら出始めている恋人がいることは百も承知の上で、ジョンインに近づいていく。
ジョンインはそうしたジホのアプローチに戸惑い、道徳心と恋情の間で激しく揺れつつ、次第に理性を決壊させて……。
という感じでしょうか。
さすがは『よくおごってくれる~』の監督&脚本家の作品らしく、同作とよく似たムーディで暗めな画面作りと、テレビドラマというよりはややアート系の映画を見ているかのような淡々としたストーリー展開&人物演出で、ドラマはゆっくりと進行していきます。
4話まで見た段階では、チョン・ヘインとハン・ジミンは互いを強烈に想いあいながらも、いまだ越えてはならない一線の前でウジウジウジウジしている状態。
特にハン・ジミン演じるジョンインの方は、実の姉には「オッパー(恋人のギソクさん)を裏切っちゃいけないよね……?」などと泣きながら電話までしたりしているくせに、当の本人(ヘイン)を前にするとツンデレのツン状態もいいところで、見ているこちらが歯がゆくなるほどです。
しかし、メロドラマというのは、こういうものかも知れません。「あー、じれったい!」などとやきもきし、渋いお茶などズズッと啜りつつ、画面に向かってあれこれと突っ込みを入れながら鑑賞するのが正しいスタイルなのでしょう(笑)。
4話まで見た限りでは、私にはまだヒロイン、ハン・ジミンの魅力がよく分かっていません。聞くところによるとこのジョンイン役、当初はソン・イェジン(『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』!)にオファーが行ったという話も耳にしましたが、たしかにソン・イェジンだとこのヒロイン、何だかとてもしっくりする気も(ハン・ジミンのファンのかた、申しわけありません)。
そんな私の先入観を、今後ヒロイン、ハン・ジミンがどれだけ打ち破ってくれるかも、個人的には楽しみにしながら見ています。
でもこのドラマを見ようと思う人の多くは、やはりチョン・ヘインのファンなのでしょうね。
もちろん私もファンの一人ですが、『よくおごってくれる~』のジュニ役を、ヘインがどこまで越えられるか、こちらもかなり興味津々です(ドラマを見ていて、シングルファーザーだという設定を知ったときはちょっとびっくりしました。笑。子役の子、昭和30年代の日本人の少年みたいなヘアスタイルで、とても可愛いです)。
しかしそれはそれとしてこのドラマ、実に多くの『よくおごってくれる~』出演者が再登場していて、それもけっこう嬉しいです。
私が気づいた限りでは――
●ジョンインの妹:チュ・ミンギョン 前作ではソン・イェジンの会社の同僚役
●ジョンインの姉の上司:キム・ジョンテ 前作ではソン・イェジンの会社の代表役
●ジホの父親:オ・マンソク 前作ではソン・イェジンの父親役
●ジョンインの恋人の父親:キム・チャンワン 前作ではチョン・ヘインの父親役
●ジホの友人:イ・チャンフン 前作ではソン・イェジンの会社の先輩役
そして、そして――!
●ジョンインの母親:キル・ヘヨン! ミヨナーです(笑)。「このク○○○ア!」と視聴者の罵倒を一身に浴びたはずのあの毒親ミヨンさんが、再びヒロインの母親役として登場しています。個人的には、私はこのミヨナーとの再会が一番嬉しかったですかね(笑)。
といったところでしょうか。
他にもお気づきになったかた、いらっしゃいましたら教えてください。