そうやって、まず最初に見たのがチョン・ヘインも出演している『あなたが眠っている間に』。
その概要は、前回のブログ(『ボロ泣き必至!「あなたが眠っている間に」観賞記①』)に書いた通りです。
いやあ、終盤はとにかく泣けました。
主役の男性2人、イ・ジョンソク、チョン・ヘインそれぞれに見せ場があり、どちらにも泣かされました。
でもこのドラマ、主演級の俳優たちはもちろんいいのですが、助演で登場する脇役たちも、みんな実にいい味を出しているのです(いいドラマというのは、みんなそういうものかも知れませんが)。
今日はそんな魅力的な助演陣から、個人的にはまった3人を紹介します(個人的な備忘録の意味も込めて)。
なお、しつこいようですがここから先は、完全にネタバレです。まだドラマをご覧になっていないかたは、ドラマを観賞された後にお読みになることを強く、強く、オススメします。
●イ・サンヨプ
主人公イ・ジョンソクの昔の家庭教師にして、ドラマの最初からラストまで、敵役としてとにかくドラマをひっ掻き回すにっくき悪徳弁護士。徹頭徹尾悪い奴なのですが、過去に自分が犯した検事としての罪の意識に苦しむ人間的な部分も併せ持っていて、そこにちょっとした深みを感じさせる役でした。
この悪い役を、イ・サンヨプのような爽やかなイケメンがやるところにも妙味が。
トイレで盛んに、それこそ狂ったように手を洗うシーンや、息苦しそうに片手でネクタイを緩めるシーン、人を小馬鹿にしたように上目遣いでふっと笑うシーンなど、数多くの印象的なシーンがありました。
しかしまさか、最後は殺人にまで手を染めてしまうとは……。
完全に葬ったはずのヒロイン(ペ・スジ)が「助かった」と聞いて人知れずくわっと目を見開くシーンも、忘れがたい印象を残しました。
●イ・ユジュン
警察官であるチョン・ヘインの先輩役としてコミカルな演技を披露しますが、ドラマが進むにつれて一気に存在感が増してきます。
実はチョン・ヘイン(役名はハン・ウタク)は警察官としてはあってはならない「色覚異常」の持ち主で、これが彼の「秘密」として物語について回ります。
ところが先輩のイ・ユジュンは、密かにこのウタクの秘密に気づいていたということが、あるエピソードで分かります。でも彼は、可愛い弟分を思ってずっと黙っていてあげたのですね。
物語の最後、チョン・ヘインは証人として出廷した法廷で、嘘はつけないと自らこの秘密を告白し、証言&退廷と同時に警察官の職を辞します。
そんなヘインを泣きながら抱きしめ、「つらかったな……」と一緒に泣いてやるシーンの素晴らしいことったら!(涙)
チョン・ヘインもただただ涙、イ・ユジュンも涙。こういうコミカルな味を持つ脇役が、締めるところでは物語をグッと締め、深い余韻を私たちに与えてくれます。
●キム・ウォネ
そしてキム・ウォネです。
この物語の個人的なMVPは間違いなくこの人。
実はこの『あなたが眠っている間に』というドラマは、主人公のイ・ジョンソク(新米検事)と、彼を支える「捜査官」であるチェ係長(キム・ウォネ)の、年の差と職業的上下関係、長い年月を越えた、男同士の絆と友情、深い愛情のドラマであったことが、物語の終盤で明らかになります。
このキャラも、最初は「その他大勢の脇役」的な感じで物語に登場するのですが、まさか最後にこれほど大きな役になるとは、少なくとも私には想像できませんでした(意外に切れ者である、というエピソードは物語前半でもちらっと出て来て、「あれ……?」と思ったりはしたのですけどね)。
物語の最後、チェ係長は錯乱した悪徳弁護士イ・サンヨプの運転する暴走車に無残に轢き殺されます。
そんな虫の息の係長のもとに駆け寄り、子供のように号泣しながら係長と最後の会話をするイ・ジョンソク。
検事であるジョンソクを立て、それまでずっと敬語で対していたチェ係長(実はジョンソクとは、ジョンソクの子供時代にある事件がきっかけで運命的な出会いを果たしていた元警察官です)が、最後の最後、ため口でジョンソクにせつせつと語ってみせるこの場面は、まさに「名シーン」。涙なしには見られない素晴らしいシーンでした。
以上、個人的には、この男優さんたち3人に、主演陣と同じくらい強い魅力を感じながら、最後まで完走したドラマでした。
うーん、なかなか余韻から抜け出せません……。
これだから「韓国ドラマ一気見」はクセになるのですよね(笑)。
『あなたが眠っている間に』はU-NEXTの独占配信だそうです。
「見放題」で見ることができますので、ぜひ無料トライアルでみなさんも!(^_^)