キネマ旬報ベスト・テンの賞を仲良く同時受賞された、安藤サクラさん(主演女優賞)と、柄本佑さん(主演男優賞)ご夫婦。
私の場合、現在は毎朝「まんぷく」の“福ちゃん”として、安藤さんの明るい笑顔と逞しい生き方に癒されたり勇気をもらったりしがら生きています。同じようなかた、とても多いのではないでしょうか。
今回はそんな安藤さんと柄本佑さんの宿命をひもといてみたのですが、するとまあ、とても面白いことが分かりました。
●安藤サクラさん(1986年2月18日生まれ)
癸 庚 丙
巳 寅 寅
———-
庚 丙 丙
戊 戊 戊
丙 甲 甲
※午未天中殺
司禄星 天恍星
玉堂星 司禄星 司禄星
天報星 玉堂星 天恍星
理論よりも感性。とにかく感性の鋭いかたです。
表面的には穏やかで明るいものがありますが、心の内にはそれだけにとどまらない、対照的ともいっていいものを持ちながら生きていらっしゃるかたでもあるかも知れません。
「愛されたい」星である司禄星(3つ)、芸能界に向く星とされる天恍星(2つ)の他、人体図の表面には出てきませんが、芸能人ならひとつは持っていたいといわれる調舒星も二十八元内に2つ持っていらっしゃり(癸 → 甲 で調舒星になります)、まさに「THE芸能人」。
天性の華やかなムードとアーティスティックな才能に恵まれたクリエイティブな女優さんであることが、お持ちの命式と人体図からも分かります(相当がんこなかたでもいらっしゃるはずですが)。
仕事面では、25歳からの10年間が「支合」、35歳からの10年間は「大半会」という、ともに前進力溢れる干支の並びになっており、基本的に仕事運はとても好調な20年です。
2016年には「納音」が回って来ており、仕事面、対社会的な面で、何か大きな転機があったかも知れません。
また、昨年は「半会」、今年は「支合」と、10年ごとの運気である「大運」に加え、年運でも前進力のある干支が回ってきていますので、今はまさに絶好調の運勢といってもいいでしょう。
そんな安藤さんですが、その宿命(自分ではどうにもならないものが「宿命」、努力や知識で変えていけるものが「運勢」です)を見ると、なんといっても特徴的なのは、
安藤さんにとっての2つの「守護神」が、なんと両方とも生まれ持った命式の中にあり、しかも2つとも、とってもいい位置にある
ということです。
具体的にいうと、安藤さんの守護神は(調候の守護神でとると)第一守護神が「辛」、第二守護神が「丙」なのですが、「辛」はないもののその陰陽の「庚」が月干に透干しており、「丙」も年干に透干しています。(安藤さんの命式は「従生財格一点破格」ですので、「庚」そのものを守護神と考えることもできます)
癸 庚 丙
巳 寅 寅
これは、とても幸運な配置です。
守護神が天干(年干、月干)に透干すること自体、とても運がいいですが(二十八元内にしかない人もいれば、命式の中にひとつもない人もいます)、それが2つもあるのですから、俗にいう「持ってる」命式だといってよいでしょう。
このような命式の人が、そうではない人と競争をしたら、確実に差が出ます。
天が味方をしているという感じでしょうか。
運の良さが違ってきます。
そういう意味で、安藤さんはとても幸運な宿命にお生まれだといっていいでしょう。
しかも、とても不思議なことがあります。
今度は安藤さんの旦那さま、柄本佑さんなのですが、
●柄本佑さん(1986年12月16日生まれ)
甲 庚 丙
午 子 寅
———-
己 癸 丙
丁 戊
甲
※辰巳天中殺
鳳閣星 天禄星
司禄星 玉堂星 鳳閣星
天極星 車騎星 天恍星
柄本さんの守護神は、第一守護神が「丁」、第二守護神が「庚」、第三守護神が「丙」なのですが、なんと「丁」は二十八元にあるものの、「庚」と「丙」はそれぞれ、月干、年干にやはりしっかりと透干しています。
夫婦揃ってここまで守護神に恵まれているというのも、けっこう珍しい気がします。
ご主人の柄本さんもまた、かなり強運なことでしょう。
そして!
これに加えて、実はとってもとっても微笑ましいことも――!!
その人の理想の伴侶というのは、主星(真ん中の星。その人のもっとも中心となる性格です)の左にある星(第一命星)で見ることができるのですが、安藤さんは理想の男性は玉堂星タイプの人。
司禄星 天恍星
玉堂星 司禄星 司禄星
天報星 玉堂星 天恍星
そして柄本さんは、理想の女性は司禄星タイプの人。
鳳閣星 天禄星
司禄星 玉堂星 鳳閣星
天極星 車騎星 天恍星
どうです?
今度はお二方それぞれの主星(真ん中の星です)を見直してみてください。
●安藤さん
司禄星 天恍星
玉堂星 司禄星 司禄星
天報星 玉堂星 天恍星
●柄本さん
鳳閣星 天禄星
司禄星 玉堂星 鳳閣星
天極星 車騎星 天恍星
そう!
つまりなんと、お二人は人体図に書かれている「自分の理想の異性」と結婚されたカップルだったのです!
これもまた、実は相当珍しいです。
世にカップルは星の数ほどありますが、はっきり言ってそうそうある組み合わせではありません。
――というように、調べてみるといろいろな意味で興味深かった安藤サクラさんと、ご主人の柄本佑さん。
才能溢れるお二人のことです、これからもきっとさまざまなドラマや映画で、私たちをおおいに楽しませてくれることでしょう。
とにもかくにも、第92回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞&主演女優賞W受賞、おめでとうございます!